2025-26年度 ガバナーあいさつ

2025-26年度
国際ロータリー第 2750 地区ガバナー
田中 靖
① 国際協議会報告
2025-26年度 マリオ・セザール・マルティンス・デ・カマルゴRI会長は、国際協議会において、年度の会長メッセージとして”“UNITE FOR GOOD”「よいことをするために手を取り合おう」を発表しました。そして、ロータリーの最も大きな財産は「会員」であり、その会員は行動人であり、行動人が手を取り合うことで多様性が生まれ、末長いインパクトのある活動が可能となり、さらに私たち自身の人々に奉仕する気持ちを鼓舞するのだと述べました。
このメッセージは、アーチ・クランフが1917年に現在のロータリー財団の基礎になる基金を創設するにあたり発信し、後にロータリー財団のテーマにもなった“Doing Good in the World”「世界でよいことをしよう」をより広げ進めた内容であると解釈できます。そして「UNITE」という言葉は「ロータリーのビジョン」に含まれる言葉であり、「行動人」は、公共イメージのキャンペーンテーマである“People of Action”「世界を変える行動人」を連想させ、多様性は“DEI”「多様性・公平さ・インクルージョン」をイメージさせます。さらに「末長いインパクト」は、より大きなインパクトと重なり、“Action Plan”「行動計画」に繋がります。つまり、「よいことをするために手を取り合おう」という言葉は、シンプルでありながら、現在のロータリーの活動の指針を含み、過去から未来へと続く継続性を伴ったメッセージです。
現在、ロータリーが直面している最大の課題が会員の減少であるということは、皆さんも実感されていると思います。マリオ・セザール・マルティンス・デ・カマルゴRI会長は、この問題を解決するために、「会員増強と活性化のロードマップ」を発表しました。このロードマップは、「革新・継続性・パートナーシップ」という3つに柱によって構成されています。「革新」とは時代の変化に向き合うことであり、「継続性」とは単なる画一化ではなく連携を意味します。そして「パートナーシップ」とは、まさに手を取り合うことを示しています。
この3つの柱に支えられたロードマップを基に、会員増強を図り、クラブを活性化していきましょう。会員が増えれば、より大きなインパクトのある奉仕活動が実現します。そして、より大きなインパクトのある活動ができれば、クラブはさらに活性化し、クラブに人が集まります。この好循環を実現するため、私たちが手を取り合うこと、そしてロータリアン以外の方々とも手を取り合って行くことが大切です。世界でよいことをするため、そして、私たちのビジョン(夢)を実現するため、手を取り合ってロータリー活動に励んでいきましょう。
② 地区運営の方針
地区の目的は、全てのクラブがより活性化し、会員増強に繋がるよう支援することです。そして、その活動の指針となるのが「2024-27年度 地区戦略計画」“3-Year Goals”です。この戦略計画は、3年間の継続性をもって地区運営を実施するための指針であり、“Action Plan”「行動計画」に基づいて策定されています。この戦略計画のもと、地区は、クラブの活性化と会員増強の推進、そしてロータリーのビジョンの実現に向けて、常に4つのテストを意識しながら、ロータリーの中核的価値観を大切にし、DEIの精神に基づきながら、地区運営を展開していきます。さらに、地区としては、各クラブの活性化と会員増強につながるセミナーやイベントを主催し、皆様がこれらの催しに興味を持ち、積極的かつ楽しみながら参加できるシステムを構築していく予定です。
③ 2025-26年度の推進事項
私は、2025-26年度の新たな推進事項として、「ポリオ根絶・環境・平和」を掲げました。
「ポリオ根絶」は、RIの最優先事項であり、私個人も深くコミットしているプログラムです。私の願いは、このプログラムがロータリーの最優先事項であること、そして会員一人ひとりがその当事者であることを、10月24日のポリオデーを通じて改めて再認識していただくことです。
「環境」については、気候変動による自然災害が多発する中、私たちロータリーに何ができるのかを考え、実行する機会を創出します。環境問題は、今を生きる私たちが未来の世代に向けて、今すぐ行動しなければならない喫緊の課題であると認識しています。
「平和」は、ロータリーの究極の目的です。ウクライナやパレスチナでの粉争が続く中、私たちロータリーに求められている役割は多岐にわたります。このことを皆で共有し、具体的に行動し、若い世代と平和について語り合う場を持ちたいと考えています。
これらのプログラムは、全てクラブの活性化につながってこそ意味があります。そして、それは現実的には「会員増強」と「退会防止」に貢献しなければなりません。そのためには、これらのプログラムやイベントに、会員だけではなく、入会候補者、ロータリーファミリーや地域社会の方々を、是非積極的にお誘い下さい。参加を通じて、ロータリーとの関りを深め、ロータリーの楽しさを実感し、入会意欲を高めていただけるようにしていきましょう。ロータリーの魅力、ロータリーの楽しさを多くの方々に知っていただくため、地区とクラブが手を取り合って活動していきましょう。そして私たち自身もロータリー活動へ積極的に参加し、共にロータリーを楽しんでいきましょう!
田中 靖 プロフィール 【生年月日】 1963年6月11日生 【所 属】 国際ロータリー第 2750 地区 東京小金井ロータリークラブ 【職業分類】 ⻭科医 【学 歴】 1988 年 東京⻭科大学卒業 【職 歴】 1992 年 タナカ⻭科院⻑就任 2002 年 医療法人社団アカシア会理事⻑就任
【ロータリー歴】 2004 年6月 東京小金井 RC 入会 2011-12 年度 クラブ幹事、地区ポリオプラス委員会委員 2012-13 年度・2013-14 年度・2014-15 年度・2015-16 年度・2016-17 年度 地区ポリオプラス委員会副委員⻑ 2015-16 年度 クラブ会⻑ 2017-18 年度・2018-19 年度 地区ポリオプラス委員会委員⻑ 2019-20 年度 多摩中グループガバナー補佐 2020-21 年度 地区 PHS コーディネーター、公共イメージ委員会副委員⻑、 RLI 委員会委員 2021-22 年度 地区公共イメージ委員会委員⻑、ロータリー財団委員会副委員⻑、 RLI 委員会委員、危機管理委員会委員 2022-23 年度 地区ロータリー財団委員会委員⻑、RLI 委員会委員、危機管理委員会委員 2023-24 年度 地区ロータリー財団委員会委員⻑、危機管理委員会委員、地区戦略計画委員会委員、⻘少年交換委員、 RLI 委員会アドバイザー
・ロータリー財団メジャードナー ポール・ハリス・フェロー(マルチプル)ベネファクタ― ポール・ハリス・ソサエティ会員 ポリオプラス・ソサエティ会員 ポリオのない世界のための奉仕賞受賞(2019-20 年度)
・米山功労者 |